日本を初めて訪れた外国人には、街で誰にでも配っているティッシュ配りに驚く人もいます。
「なんてサービスがいいの!」
と感動して、わざわざもう一つもらいに行ったりする人や、その光景をカメラにおさめる人もいるくらいです。
ティッシュ配りの数は、一時期に比べるとかなり減ってきています。
最近はちらほらとしか見かけなくなっています。
10年ほど前は、主要なターミナル駅の周辺には、大勢のティッシュ配りが通行人をそれこそまちぶせるようにして列をなしていたものです。
実際に、ポケットティッシュの製造は激減していて、2003年ごろまでは国内で年間30億袋が作られていましたが、現在では半分以下に落ち込んでいます。
ティッシュ配りが減った理由は、もちろんティッシュ配りをやめた企業や店舗が増えたことです。
以前は、消費者ローンの会社が大量配布していたのですが、過払い金の請求訴訟があって以来、消費者ローンの各社が業績が厳しくなって経費削減のために、ティッシュの配布を取りやめる会社があいついたのです。
もう一つは、ティッシュを受け取らない人が増えたことです。
その昔は、ティッシュは自分で用意するものだったものですが、最近では飲食店でも箱ティッシュを置く店も増えてきています。もし、急に必要になったら、コンビニでいつでも買えたりもします。
それに加えて、メイク落としやあぶらとり紙、メガネ拭きなど、ティッシュに変わる商品の品揃えが豊富になったことも関係しているようです。
タダでもらえるポケットティッシュのありがたみが薄れてきてしまっているのかもしれませんね。
そう考えると、日本人の贅沢な面が垣間見ることができているのかもしれませんね。