そもそもサンタクロースは煙突から入ってくるものではないんです。
サンタクロースは子供にプレゼントを配るのに、その家の煙突から入ることになっていますよね。
今は大人の人でも、子供の頃は自宅に煙突がなくて、どうやってサンタクロースが入ってくるのか、サンタクロースは来ないのか、と心配したこともあるはずです。
冷静に考えると、煙突からは入ればヤケドをする可能性もあるし、不法侵入で泥棒と間違われることもあるはずです。
それでも、サンタクロースがあえて煙突から入るのは、サンタのモデルである聖ニコラスをめぐった伝説に由来する、と言われています。
3〜4世紀ごろ、トルコの国にニコラスという司教がいました。
彼の教会の近くには、3人の娘がいる貧しい家庭があって、父親はあまりの生活苦に娘を売ることまで考えていました。
その話を聞きつけたニコラスが、ある夜、家の煙突に数枚の金貨を投げ込むと、その金貨は暖炉に干してあった靴下の中に飛び込んだのです。
娘たちはその金貨のおかげで救われたのです。
この話から、煙突から家に入って、靴下にプレゼントを入れる、というサンタクロースの伝説が生まれたということなんです。
今ではサンタクロースといえば、北の寒い国のフィンランドとかからやってくる、ということになっていますが、煙突から入る伝説は違っていたようです。
サンタクロースが架空だからこそ、いろいろな想像がかきたてられて面白いですね。