歴史的に振り返ってみると、つい江戸時代までは、一夫多妻の制度に近いものはありました。
ドラマで「大奥」なんかを見たことがある人もいると思いますが、将軍さまに何人もいますよね・・・・
現在の日本では、法律によって一夫一婦制が取られています。
その一方で、不倫に走る夫や妻も多く、二人や三人を掛け持ちしている人も(おそらく)少なくないようです。
では、法律で許されることができれば、すぐにでも日本で一夫多妻が広がるのでしょうか?
法律や恋愛の専門家には「日本では一夫多妻はほとんど広がらないのではないか」という人が多いです。
そもそも、一夫多妻は原始的な女性の福祉制度という説もあって、
- しょっちゅう戦争をしていて、男性は死にやすい
- 寿命が短い
という理由で、一夫多妻制が日本でもあったわけです。一人残された女性は、飢え死にしたりする人も多かったわけです。
一人の力のある男に性と家事という労働の対価として養ってもらうことができたわけです。
それなりの現実性と合理性があったわけです。
今の日本では、一夫多妻制は、女性に対する差別だ!とか従属的だ!とか叫ばれてしまうんですね。
一夫多妻制を実現しようと思えば、夫である男性には、複数の妻を平等に愛して、養うことが求められます。
つまり、一夫多妻制度で必要になるのは
- 複数の妻とその子供を養う経済力
- 複数の妻を満足させる精力
- 多くの家族に対応する体力
などです。
こういったことが、現在の日本社会にそれらの能力を兼ね備えた男性が一体どれくらいいるでしょうか?
草食系男子が増えたと話題になる現在の日本で、どうどうと複数の女性を妻として、その子供も含めて養える男性はごく一握りに限られるのではないでしょうか。